「夢の果て」

どうも。北海道大学サッカー部4年井田海渡です。という肩書をもう付けられなくなってしまったのは、とても悲しいです。さて早速ですが、引退ブログを書いてこうと思います。北大サッカー部に入ったのは、2019年3月。高校を卒業し、1年間の浪人を経て3月中に練習参加を始めました。浪人時代には、絶対大学でサッカーを続けようと思っていたので、どこの大学に行っても3月中には練習参加していました。それは、当時筑波大に所属していた三苫薫が2017年の夏(自分は高3)にプロ相手にドリブルで無双していた試合を見たからで、高3の夏サッカーもやらずに、受験勉強もしていない自分にとっては衝撃でかつジェラシーを感じました。こんな風になりたい、大学サッカー楽しそうと思い、そこから勉強して現役で大学落ちて、浪人して北大に合格して、北大のサッカー部に行きました。練習参加した日に印象的だったのは、先輩が大体サッカー上手くて優しい先輩がちらほらいるなってことで、自分よりサッカー下手な人もいて大学生怖いなっていうことでした。あとは、浪人期間で目が悪くなっていてこれはコンタクトが必要だなと。そこから自分の大学サッカーが始まるわけですが、1年目の時はとにかく尖りすぎて、いろいろな人に迷惑をかけすぎました。マネージャーに今日は○○だねと言ったり、同期に暴言はいたり、先輩と口論になったり、寝坊して走りまくったりと、偉大なる先輩方、申し訳ありませんでした!!まあ大学サッカー1年目にしては試合に出て、アイリーグでは点取れたしよかったじゃないの?と個人的には思っていました。しかし、トップチームが2部に降格してしまい、自分がトップチームに出られてないゆえの降格だったのでめちゃくちゃ悔しかったです。そんな感じだったのでずっとイライラしていた気がします。

降格した次の年の新年あたりからコロナウイルスが、、、。降格した次のシーズンは、全勝優勝したモノの、昇格が消化試合数の関係でなかったので来季も継続で2部という形になりました。この年に2部得点王をとったのは、今はだれも覚えていません。後輩に伝えたいのは20歳以降から怪我やプレーの質は下がってくるからストレッチとかけが予防とか頑張れよということです。2年生のころが一番すごかったっていう噂やいい伝えは本当です。

このシーズンになると多少は精神的に落ち着いて、同期に暴言吐かないただの点が取れるFWに。2個上の先輩はみんな優しくて、大人だったので自由にやっていたような記憶があります。

3年目のシーズンは、コロナウイルスの影響で、リーグ開幕が夏にずれ込む形に。そしてシーズン前の練習で膝をけがしてしまい、それがあまりにも痛くて公式戦の出場は2試合にとどまりました。膝が痛すぎてそのシーズンはどうにもなりませんでした。その日によって膝の調子が変わって、パスまでできる日もあれば、走っているだけで痛い日も。リーグ最終戦の前の週に膝の調子が良くて、試合までやったら、足首を捻挫して、シーズン絶望というしょうもないこともしました。申し訳ありませんでした。チームは優勝して見事に昇格してくれました。ありがとう。

遂に最終学年です。1部に4年ぶりに戻ってきました。1部を知るメンバーは自分たちの学年だけで、試合に出ていた人は0に近い。という1部初心者チームに課された目標は「1部残留」ただそれだけで、4年目の自分たちが後輩に残すべきものは、「来季も一部にいること」でした。自分の中で1部ってめっちゃ強くね?っていう印象はあって、それを後輩に伝えるのに一苦労。その一部と同じクオリティで練習するのは二苦労。シーズン前にめちゃくちゃ走らせました。数人は吐いていたような、、それくらいきつい練習しないと勝てないような気がしていました。

蓋を開けると、開幕戦を引き分けると、まったく勝てない日々が続きました。勝てない日々が続いて何がダメなのかさっぱりわからなくなることも。その中で、監督やキャプテンが感じるものは、メンバーから感じる不信感です。それは、フォーメーションだったり、選手の起用法であったり、その不信感は、自分に迷いを生み、自分の決断に自信を持てなくなることも。自分が1年目の時のキャプテンも、チームが勝てなくてそのようなものを感じていたのかなと思うと、とても共感できます。そこで当時の自分は、キャプテンに意見をぶつけることが出来なかったのは、申し訳ないです。後輩には、疑問に思っていることや自分の意見があるなら、とりあえず伝えてみてほしい。何となく不信感を感じているキャプテンからすると問題やその不信感に対する理由がはっきりするので、問題解決に一歩進むはず。結果からすると、この夏の東北大との定期戦は自分にとってとてもいい経験になりました。試合内容は、A、B、Cチームが全敗し、内容でも結果でも圧倒されてしまい、北大にとっては受け入れがたい結果に。3年前、1年目の時以来の定期戦で久しぶりに出会った東北大の同期達のプレーにまずは感動しました。3年でサッカーはうまくなっていたし、すっかり大人になっていたなと。試合内容はぼろ負けで、そのあとの飲み会で話す機会があって何がダメで、何が足りないのか教えてもらったときは、少し感動しました。サッカーの根本の話をしっかりできる人がいてうれしかったし、同じような境遇や同じような環境でやっていたやつとサッカーの話は楽しかったです。そこから自分たちがしているサッカー自体は間違ってない気がしてきて、その内容をどう修正するかという考え方に変わっていきました。また、東北大の同期達とは、バチバチにサッカーで戦いたいです。

東北大との定期戦が終わり、リーグ戦も後期に入り、サッカーのやり方は変えずに細かいとこ路を修正していくと、見事に戦術的にハマる試合もあれば、前期同様に試合として崩壊してしまう試合も幾つか。もちろん前期よりは改善されていましたが、結果が出ませんでした。終わってみれば、2勝2分け12敗9チーム中8位で、2部優勝校との入れ替え戦に回る結果になりました。後期、サッカーの内容を修正して感じたのは、フィジカル能力にそこまで違いは見られないが、技術面があまりにも違いがみられました。その違いを感じたからこそ、来季以降は戦術面も含め頑張って変えてってほしいです。技術面は多少の努力じゃ改善されないので、根気と努力でこの冬頑張ってね。

入れ替え戦は、旭川教育大と対戦し、なんとか1-0で勝利し、来季1部残留を決めました。もはやここまでくると気合とプライドでどうにかしてやると意気込み、勝つことが出来たのでうれしかったですし、ほっとしました。

このシーズンはきつくてつらいことのほうが圧倒的に多かったです。それでも、同期達に相談すると励ましてくれるし、同期達は後輩たちを自然と引っ張っていてくれました。学生リーグで出られない機会が多かった4年目は、それでも腐らずやってくれたし、週末のアイリーグではチームをまとめてくれて本当に感謝しかないです。本当に同期に支えられました、キャプテンとして頼りない場面のほうが多かったのに、それでも海渡なら大丈夫って言ってくれたみんなのおかげで最後までやり切れました。自分が迷っている時も相談に乗ってくれてありがとう。みんなが同期で頼もしかったし、4年間一緒にサッカーが出来てよかった。本当に練習後にクラーク亭にいけないのが残念で、まだまだみんなとサッカーしたいです。ほんとに4年間ありがとう。

後輩たちへ

まずは、この1年間こんなキャプテンでもついてきてくれてありがとう。ふざけてばかりで説得力がないように見えたかもしれないけど、なんとか残留出来ました。さっきも言ったけど、怪我には気を付けてプレーしてほしい。怪我でシーズンを棒に振るほど大学生活は長くないからね。後悔の無いようにだけ、全力でプレーして、全力で考えて、壁にぶつかって、それを乗り越えられるように。楽しくサッカーやってね。今年はありがとう。ずっと応援しています。そして練習行ったらOBとして温かく迎え入れてね。

北大サッカー部を応援してくださる皆様へ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

まずは、今季勝てない試合が多くなりましたが、応援ありがとうございました。

今年から有観客試合が再開し、直接応援にお越しいただいた皆様誠にありがとうございます。皆様からの激励の言葉やメッセージなどを通じて、自分たちの気が引き締まり一層プレーに集中することが出来ました。勝利を届けられることはかなわなかったですが、来季以降に期待しましょう。来季北大サッカー部は100周年を迎えます。歴史あるサッカー部の一員になれたこと、キャプテンを務めさせていただいたことを非常にうれしく思います。今季応援ありがとうございました。北大サッカー部のことをこれからもよろしくお願いいたします。

これにて引退ブログは以上になります。

井田海渡にかかわってくれた皆様、本当にありがとうございました!!

そしてこれからもよろしくお願いします!!


#11 井田海渡

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